弊社では、政府・地方自治体や企業のニーズにお応えして、さまざまなコンサルティング事業を展開しております。 新潟県とは、2017年から、新潟県産食品や酒の輸出拡大・販路開拓事業を支援させていただいております。
新規輸出を目指す新潟県企業向けに商流構築をサポート
当初はニューヨークでの商談会やレセプションを開催する計画でしたが、コロナ禍の影響で大幅に事業の練り直しを迫られ、新規輸出を目指す新潟県企業向けに商流構築をサポートする事業として、実施いたしました。
新潟県にはすばらしい食文化があって、もっと世界に広めていきたいと思うものの、「実際には商流がない企業が多く、シェフや小売店などのバイヤーが気に入っても、購入していただけない」というジレンマがありました。
今回のこの事業は、とても地道な取り組みですが、新規商流構築に取り組んで底上げしないことには、新潟県産品の輸出は増えていかないので、すばらしい取り組みになったと思います。
3段階でアプローチ!プロジェクト概要
新潟県企業からまずはサンプルを手配していただき、その後は、以下の3段階で進めました。
約10社から応募がありましたが、最終的には6社から、米、コメ加工品、日本酒、調味料、果汁、麺類などバラエティ豊かな商品が、商流構築に向けてチャレンジしました。
(1) テストマーケティング
過去に新潟県主催の招聘事業に参加したレストラン等バイヤー10社程度にサンプルをお送りし、フィードバックをいただく。
やはり、アメリカ人の食品関係プロからフィードバックを得ることは、とても有益だと実感しました。レストランのシェフや小売店バイヤーなど、それぞれの立場から、商品に対する正直な感想や課題などをヒアリングできました。
(2) オンライン商談会
テストマーケティングの評価を元に、現地の輸入・流通業者 15社程度に働きかけ、商談を実施。
参加した全社が商社との商談にこぎ着け、オンラインでプレゼンテーションを行いました。
(3)個別相談会
テストマーケティング・オンライン商談会の結果を踏まえて、私が総括や今後の課題をまとめた企業別レポートを作成しました。その上で、オンラインミーティング形式で、個別講評を実施いたしました。
コロナ禍の今だからこそ重要な基盤作り
企業によって進捗は違いますが、輸出開始に向けてかなり前進した企業、輸出開始に向け商品・パッケージ改良などの課題が見えた企業など、それぞれ次のステップが明確になりました。
コロナ禍で仕切り直したこの事業。レセプションや商談会と比べると地味に見える取り組みかもしれませんが、コロナ禍の今だからこそできる、とても重要な基盤作りです。大きな手応えと達成感がある事業でした。
この事業を機に、ひとつでも多くの新潟県産品がニューヨークで手に入るようになることを願っています。