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コロナ禍で大幅仕切り直し「コメ海外市場拡大戦略プロジェクト推進支援事業」

弊社では政府・地方公共団体、企業のニーズにお応えして、さまざまなコンサルティング事業を展開しております。

今回、日本政府が実施する「米国での米粉に関する日本産コメ・コメ加工品のプロモーション活動の強化に係る事業」をサポートさせていただきました。

当初は、2021年1月に開催されるはずだった食品展示会への出展を計画していましたが、コロナ禍で展示会が中止になったことから、大幅に事業を仕切り直し。

対象13社、それぞれの目的に応じた個別対応

そもそも、企業が展示会に出展する目的は、輸出への取り組み段階に応じて「新規に輸出を開始したい」「新商品のテストマーケティングをしたい」「すでに輸出を開始しているが、販路を拡大・開拓したい」など、さまざまです。

そこでまずは、企業の出展目的や、輸出実績の有無、商流の有無をヒアリングすることから開始しました。その結果として、輸出への取り組み状況や商品のターゲット層(業務用/小売用)などが、企業や商品ごとに異なることから、個々に対応することがよいとの判断になりました。

今回の対象企業の多くが、米国への輸出実績がなかったことから、商社へ働きかけ商流構築を図ることが今回の事業の中心となりました。

また、ご希望に応じて個別相談会を実施いたしました。

対象企業は13社ありましたので、それぞれに応じた対応を検討し、実施するのは、本当に骨が折れました。でも、コロナ禍で実施できる最大限のことはできたのではないかと思います。

コメやコメ関連商品は差別化が重要

日本産コメやコメ加工品は、アメリカで展開するのが本当に難しい商品で、いつも苦労しています。

アメリカは農業大国。コメが大量に生産されていて、日本産コメよりも安価で手に入りますし、コメ加工品もたくさん存在します。

かつてはコメがグルテンフリー商品の原料として主流でしたが、今やありとあらゆるグルテンフリー商材が存在しています。かつてはグルテンフリー原料はコメが主流でしたが、今では低糖質ブームもあって、豆類をはじめ、カリフラワー、キャッサバ、パームなどの、グルテンフリー原料のバリエーションも増えています。

どうしても日本産商品は、輸出されたときに高額になってしますので、「どう差別化するのか」が重要です。

今回、パン粉や麺類など、コメを原料とした加工品で、とても優れたものがありました。商談でよい成果が出た商品もあったとのことで、今後アメリカで流通する日が来るのが楽しみです。



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