日英バイリンガル・日本食業界専門誌『Japanese Restaurant News』に、ニューヨークの話題の店、シェフや経営者のインタビューなどを毎月連載しています。
今月は、ニューヨークの話題の店レポート以外に、もう1本執筆いたしました。
7月10~12日にかけて、ワシントンD.C.にて開催された「2011サマー・ファンシー・フード・ショー」。これは北米最大規模の専門食品・飲料の展示会で、世界各国から2400社が出展、チーズ、ワイン、チョコレートやクッキーなどの菓子類、オイルやビネガーなど調味料といったグルメ商品が展示されます。
東日本大震災により、米国および米国日系社会の経済・産業にさまざまな影響が続く中、特に懸念されるのは、福島原発事故による食品への放射性物質汚染。今回は、日本食品業界への影響や風評被害ついて集中的に取材・レポートしました。
結果、風評被害的なものはゼロではありませんが、ほとんどないと実感。アメリカでは日本に対する安心感や信頼を持っていることが分かりました。さらには、主催者から発表された「五大トレンド(Top Five Trends)」のひとつに「Japanese Inspired Eats」が挙げられ、日本ブランドの底力を感じました。
むしろ懸念されるのは、日本企業の進出状況。アメリカにおける、日本食品の高いブランド力、信頼感は健在だ。東日本大震災からの復興に向けて進む中、「日本食」はそれを支える重要な鍵になると思います。
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